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龍虎相まみえる

2017/05/17

Black Sabbath / Heaven And Hell     1980年作品

①Neon Knights
②Children Of The Sea
③Lady Evil
④Heaven And Hell
⑤Wishing Well
⑥Die Young

⑦Walk Away
⑧Lonely Is The Word


G.トニー・アイオミ
B.ギーザー・バトラー
D.ビル・ワード
V.ロニー・ジェイムズ・ディオ

K.ジェフ・ニコルス(サポートミュージシャン)


 

1978年にレインボーをクビになったロニー・ジェイムズ・ディオはユーライアヒープへの加入を打診されていました。
結局その話は無くなりましたが、実現していたら物凄いバンドになっていた事でしょう。
音楽的相性もピッタリでしょうし、ロニーを含むユーライアヒープが新曲を作ったら物凄い曲が出来たに違いないでしょう。

一方ブラックサバスは、オジー・オズボーンを解雇した後、後任ヴォーカリスト探しが一向に進みませんでした。

この様な時にお互いのタイミングがバッチリ合致したんですね。

タイミングだけでなく、音楽性においてもまさに龍虎相まみえる如しで「ロニーはブラックサバスの音楽に合わない」との周囲の心配を吹き飛ばしてしまいました。

初めてスタジオ入りしたその日のうちに②Children Of The Seaをあっという間に完成させたとの逸話があります。

当時レインボーのファンだった(今もですが)私は、なんか恋人を盗られた感じがして複雑な気持ちでしたが、①ネオンの騎士を聴いてぶっ飛んだのを覚えています。
トニー・アイオミのザクザクと刻むいかにもサバス臭のするリフ、ギーザー・バトラーの重爆撃ベース、ビルワードのスウィングするドラム。
その分厚いグルーヴ感のあるサウンドをバックに冴え渡るロニーの超人的なヴォーカル、ほとばしるエネルギーを抑えきれないという感じです。
「こっちの方が凄いんじゃね?」この時は本当に複雑な思いで、一番好きなレインボーのヴォーカリストを盗られ(たわけではないが)、そのヴォーカリストが入ったブラックサバスが物凄いアルバムを作ってしまい、もしかしたらレインボーより凄いのではないか?
しかしレインボーに拘りのある自分は決して認めたくないわけですよ。

でもね、④Heaven And Hell を聴いてひれ伏すしかありませんでした、、、、
重厚で威厳さえ感じさせるリフ、その極上のサウンドに乗ってロニーが歌い出したその瞬間に完全に心を奪われました。
さらにミドルテンポの曲調から後半テンポがグンと上がるドラマティックな展開、最後はアコギで物悲しく余韻を残してフェードアウトしていきます。

⑥Die Young マジな話でリッチー・ブラックモアが嫉妬しそうなほど凄いですよね?
完璧すぎてダメ出しするところがありません。ハードロック、ヘヴィメタルの理想形とも言える究極の様式美です。

そして最後は⑧孤独の定め 後味が悪くなるほど強烈に泣きまくって締めくくります。
この曲も重厚なサバスの音楽にロニーの情念を込めたヴォーカルが見事に調和してます。
こういうへヴィなリフでグイグイ押しまくるバラードってあんまり無いですよね?

結果的にこのアルバムは世界的に大ヒットし、ロニー・ジェイムズ・ディオにおいては彼の生涯で最大のヒット作となり、この作品で「知る人ぞ知るロニー」から「世界のロニー・ジェイムズ・ディオ」となった大出世作となりました。

またブラックサバスとしてもロニーが加入したことで、数年に渡る低迷期から脱出し、再びヘヴィメタルの帝王の座に舞い戻る渾身の一枚となりました。


帝王と超人の競演 これを聴かずに死ぬのか?



①ネオンの騎士
https://youtu.be/HF1SEMEp_BY

②Children Of The Sea
https://youtu.be/SvqDOwOf8FU

④Heaven And Hell
https://youtu.be/AgOMSU8KSBA

⑥Die Young
https://youtu.be/Sfe0gKly_Z8

⑧孤独の定め
https://youtu.be/0dPDwgXsnPQ

 
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Rainbow / Down To Earth

2017/05/11

Rainbow / Down To Earth     1979年作品

①All Night Long
②Eyes Of The World
③No Time To Lose
④Makin' Love
⑤Since You Been Gone
⑥Love's No Friend
⑦Danger Zone
⑧Lost In Hollywood



G.リッチー・ブラックモア
D.コージー・パウエル
B.ロジャー・グローバー
K.ドン・エイリー
V.グラハム・ボネット

 

ロニー・ジェイムズ・ディオ脱退後、新体制での通算4枚目のアルバム。

当初の予定では後任ヴォーカリストはイアン・ギランになるはずでした。
アメリカでの成功を狙うリッチーはなにを血迷ったか、ロニーをクビにしたあと、あろうことかプロデューサーにディープパープル時代のベーシストであるロジャー・グローバーを招聘。(ロジャーもクビにされた経緯があるのに滅茶苦茶な人間関係ですな)
そのままプロデューサー兼ベーシストとなり、さらに犬猿の仲のはずのイアン・ギランに加入を打診。

当時Gillanとしてそこそこのヒットをイギリスで飛ばしていたイアンギランはリッチーより格上として扱われていて、レコード会社としてはイアンギランをリーダーとして売り出す腹積もりだったようです。( Ian Gillan's Rainbow !? )

そんな事をリッチーが納得するわけが無く、当然交渉は破談。

その後のオーディションで目に留まったのがグラハムボネットでした。

さすがリッチー、ただでは起きないです。
このグラハムボネット、が鳴り声で声も太い事からあまり気が付きませんが、人間離れした高音を発するバケモノで、もう人間の声じゃありません。
バケモノ度合いではイアンギランやロニーを完全に上回っております。
しかしバラードでは美声でしっかり聴かせてくれますよ。
こんなヴォーカリストを発掘するとはリッチーの眼力はやはり凄いですね。

アルバムの内容は今までのレインボーとは別のバンドと思えるほどの変わりようで、バンドのターニングポイントとも言える問題作です。

リアルタイムで①オールナイトロングを聞いた当時のファンはぶっ飛んだか失望したか、あるいは歓喜に震えたか、複雑だったでしょう。
極め付けは⑤Since You Been Goneで、もうポップスですよ、しかも他人のカヴァー曲。しかしこれが当時のレインボーで最高のヒット曲になってしまいました。(悲
この曲がレインボーの歴史で最高のドラマーであるコージー・パウエルを脱退に導いてしまいます。
ポップ化するレインボーに我慢出来なくなったというのが脱退理由だった様です。

さらにさらに新ヴォーカリストのグラハムもこの1枚だけで脱退!
リーゼントをリッチーに辞めろと言われてギターで殴られたとか、色々人間的な相性が悪かった様です。
本人はジェームス・ディーンを意識していたようですが、どう見てもやすし師匠にしかみえないス。

そんな問題作ですが、②Eyes Of The World ⑧Lost In HollyWood はさすがの大傑作で、鳥肌モノのカッコよさです。


①All Night Long
https://youtu.be/EjDTq25XsH8

⑤Since You Been Gone
https://youtu.be/1P17ct4e5OE

⑧Lost In Hollywood
https://youtu.be/LN6h01_Skog

②Eyes Of The World
https://youtu.be/SlYkSYwDzfU

Catch The Rainbow
https://youtu.be/y4dHYWMFh70

Will You Still Love Me Tomorrow
https://youtu.be/So9f5ZEFDQc?t=3m17s






 
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スウィーテスト・タブー

2017/05/02

Sade - Promise     1985年作品

①Is It A Crime
②The Sweetest Taboo

③War Of The Hearts
④You're Not The Man

⑤Jezebel
⑥Mr Wrong

⑦Punch Drunk
⑧Never As Good As The First Time

⑨Fear
⑩Tar Baby
⑪Maureen



シャーデー・アデュ V.
スチュアート・マチューマン Sax & G.
アンドリュー・ヘイル K.
ポール・スペンサー・デンマン B.

 

これはヤバいアルバムですよ。

以前シャーデーのアルバムで最も評価の高いサードアルバムを取り上げましたが、インパクトはこのセカンドアルバムの方が遥かに上です。

①Is It A Crimeを当時ベストヒットUSAで初めて聴いたんですが、シャーデー・アデュのディープな声と、妖艶で怪しげな風貌にヤラれました。
当時彼女は25~26歳でしたがあのムードがよく出せたものですね、信じられません。

①の最後の「 tell me is it a crime  」と情念を込めた歌唱はもうトラウマになるレベルです。
なんでこんな音楽を当時ピチピチのときめく10代の僕がw好きになったのか思い出せません。

超人的な声量や声域で押してくるタイプじゃないんですけど、強烈な個性と、まさにタブー的?なムードが聴く者を引きずり込むんでしょうね。

※猛毒注意



② The Sweetest Taboo [ Live ]
https://youtu.be/dqo2DxUBb-o

① Is It A Crime
https://youtu.be/NYz8xs163YU

⑤ Jezebel
https://youtu.be/rcfaCT8FR7U

⑨ Fear
https://youtu.be/lS30cmR6LHM

① Is It A Crime [ Live ]
https://youtu.be/J2C96ybYWJ8



 
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バビロンの城門

2017/04/24

Rainbow - Long Live Rock'n Roll     1978年作品

①Long Live Rock 'N' Roll
②Lady Of The Lake
③L.A. Connection 
④Gates Of Babylon
⑤Kill The King

⑥The Shed (Subtle)
⑦Sensitive To Light 
⑧Rainbow Eyes


G.リッチー・ブラックモア
V.ロニー・ジェイムズ・ディオ
D.コージー・パウエル
B.ボブ・デイズリー
K.デヴィッド・ストーン


 

レインボーの最高傑作、いや、ロックの最高傑作と言っても過言では無い、名作中の名作。

いきなり①Long Live Rock'n Rollの異常なまでのノリ!
この時代のレインボーはホントに最強ですね。

②Lady Of The Lakeはイチオシの美しさです。
へヴィな演奏に美しいメロディが乗る、たまらない名曲です。
この曲を聴いたらハードロックに対する先入観も吹き飛んでしまうでしょう。

④バビロンの城門
恐ろしい程の完成度、恐ろしいまでの壮大なスケール、恐ろしい程劇的なギターソロ。
ロック史上最高の名曲と言っても過言では無いです。

⑤Kill The King
④バビロンの城門と双璧をなす、レインボーの最高到達点。
リッチー、ロニー、コージーが揃わなければ決して生み出されなかった奇跡の名曲、そして奇跡の演奏。
殺気さえ感じる程のリッチーのギター、鬼の如きコージーのツーバス、超人的なロニーのヴォーカル。
この曲を聴いて、一体どれだけの少年がロックを志したでしょうか?
ギタリストはリッチー・ブラックモアを目指し、ドラマーはコージー・パウエルを、ヴォーカリストはロニー・ジェイムズ・ディオを目指しました。

そして最後を飾る⑧Rainbow Eyes
美し過ぎる名曲中の名曲。
まるでカーペンターズの様です。
リッチーとロニーの懐の深さにヤラレちゃいますね。

しかしながら何とこのアルバムを最後にロニー・ジェイムズ・ディオが脱退、正確にはクビになり最強トリオは崩壊してしまいます。
信じられないですよね、しかもロニー解雇をリッチーに進言したのはコージーだったそうです。
レインボーはこの当時アメリカ市場を意識しており、ロニーの声と歌唱法ではアメリカ人にはウケないだろうと言うのが理由だったそうです。
アメリカなんかどうでもいいでしょ! このメンバーで続けて欲しかったですよね。

この後アメリカを意識したポップな曲が増えていきますが、ファンの心をとらえて離さないのは間違い無くこの時代のレインボーと言えるでしょう。


⑤ Kill The King
https://youtu.be/zEaxow3PoO0


① Long Live Rock'n Roll
https://youtu.be/sLN8lHBBKck


④ バビロンの城門
https://youtu.be/7AGzNGMUXR4





 
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Anita Baker - Compositions

2017/04/17

Anita Baker - Compositions     1990年作品

①Talk To Me
②Perfect Love Affair
③Whatever It Takes
④Soul Inspiration
⑤Lonely
⑥No One To Blame
⑦More Than You Know
⑧Love You To The Letter
⑨Fairy Tales


 

偉大な女性ヴォーカリストのアニタ・ベイカーが自身のTwitterで引退を示唆したそうです。

残念ですねぇ。
59歳になり声の衰えを感じたのでしょうか?
最近の活動は知りませんが、引退するなんてもったいないですね。

声量で勝負しているタイプじゃないし、年齢に関係なく活躍できると思うんですがどうでしょう?

本作[ Compositions ]は傑作です。
特にラスト⑨は後半の長いピアノソロがカッコいいです。

① Talk To Me
https://youtu.be/YZNBY_W3ZSM

⑤ Lonely
https://youtu.be/MnWS5ifBqTg

⑧ Love You To The Letter
https://youtu.be/8Z34d3HhQQs

⑨ Fairy Tales
https://youtu.be/A7vrDThlryU





 
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