Rainbow / Down To Earth 1979年作品 ①All Night Long ②Eyes Of The World ③No Time To Lose ④Makin' Love ⑤Since You Been Gone ⑥Love's No Friend ⑦Danger Zone ⑧Lost In Hollywood G.リッチー・ブラックモア D.コージー・パウエル B.ロジャー・グローバー K.ドン・エイリー V.グラハム・ボネット |
ロニー・ジェイムズ・ディオ脱退後、新体制での通算4枚目のアルバム。 当初の予定では後任ヴォーカリストはイアン・ギランになるはずでした。 アメリカでの成功を狙うリッチーはなにを血迷ったか、ロニーをクビにしたあと、あろうことかプロデューサーにディープパープル時代のベーシストであるロジャー・グローバーを招聘。(ロジャーもクビにされた経緯があるのに滅茶苦茶な人間関係ですな) そのままプロデューサー兼ベーシストとなり、さらに犬猿の仲のはずのイアン・ギランに加入を打診。 当時Gillanとしてそこそこのヒットをイギリスで飛ばしていたイアンギランはリッチーより格上として扱われていて、レコード会社としてはイアンギランをリーダーとして売り出す腹積もりだったようです。( Ian Gillan's Rainbow !? ) そんな事をリッチーが納得するわけが無く、当然交渉は破談。 その後のオーディションで目に留まったのがグラハムボネットでした。 さすがリッチー、ただでは起きないです。 このグラハムボネット、が鳴り声で声も太い事からあまり気が付きませんが、人間離れした高音を発するバケモノで、もう人間の声じゃありません。 バケモノ度合いではイアンギランやロニーを完全に上回っております。 しかしバラードでは美声でしっかり聴かせてくれますよ。 こんなヴォーカリストを発掘するとはリッチーの眼力はやはり凄いですね。 アルバムの内容は今までのレインボーとは別のバンドと思えるほどの変わりようで、バンドのターニングポイントとも言える問題作です。 リアルタイムで①オールナイトロングを聞いた当時のファンはぶっ飛んだか失望したか、あるいは歓喜に震えたか、複雑だったでしょう。 極め付けは⑤Since You Been Goneで、もうポップスですよ、しかも他人のカヴァー曲。しかしこれが当時のレインボーで最高のヒット曲になってしまいました。(悲 この曲がレインボーの歴史で最高のドラマーであるコージー・パウエルを脱退に導いてしまいます。 ポップ化するレインボーに我慢出来なくなったというのが脱退理由だった様です。 さらにさらに新ヴォーカリストのグラハムもこの1枚だけで脱退! リーゼントをリッチーに辞めろと言われてギターで殴られたとか、色々人間的な相性が悪かった様です。 本人はジェームス・ディーンを意識していたようですが、どう見てもやすし師匠にしかみえないス。 そんな問題作ですが、②Eyes Of The World ⑧Lost In HollyWood はさすがの大傑作で、鳥肌モノのカッコよさです。 ①All Night Long https://youtu.be/EjDTq25XsH8 ⑤Since You Been Gone https://youtu.be/1P17ct4e5OE ⑧Lost In Hollywood https://youtu.be/LN6h01_Skog ②Eyes Of The World https://youtu.be/SlYkSYwDzfU Catch The Rainbow https://youtu.be/y4dHYWMFh70 Will You Still Love Me Tomorrow https://youtu.be/So9f5ZEFDQc?t=3m17s |