Rainbow / Difficult To Cure 1981年作品 ①I Surrender ②Spotlight Kid ③No Release ④Magic ⑤Maybe Next Time ⑥Can't Happen Here ⑦Freedom Fighter ⑧Midtown Tunnel Vision ⑨Difficult To Cure (Beethoven's 9th) G.リッチー・ブラックモア B.ロジャー・グローバー V.ジョー・リン・ターナー K.ドン・エイリー D.ボビー・ロンディネリ |
レインボーの5枚目のアルバム。 前作を最後にバンドのもう一人の象徴であるコージー・パウエルが脱退。 そして本作の制作段階でヴォーカリストのグラハム・ボネットも脱退すると言う災難に見舞われ、三代目ヴォーカリスト ジョー・リン・ターナーを急遽迎えて完成した問題作。 前作からポップでキャッチーな曲は増えたものの、Eyes Of The Worldなどレインボーらしい大作志向の曲があった事と、グラハム・ボネットが超人的な声域と声量を持ったヴォーカリストだった事もあり、「前作までは認めるが、本作以降は認められない」と言うファンは当時非常に多かった様です。(今も?) その3代目V.のジョー・リン・ターナーは不幸にも初代と2代目があまりに凄かった為、いわゆるフツーのヴォーカリストに聴こえてしまうんですよ。 充分魅力的かつ実力者ですけどね、運が少々悪かったですね。 アルバムの評価も最初は散々酷評され、①は盲目のロックンローラー、ラス・バラードのカヴァー曲だった事もあり「こんなのはレインボーじゃない!」とか「レインボーがいつの間にかフォリナーになっちまった!」とか言われ放題でした。 確かに往年の一撃必殺の破壊力は失せましたよ、スケールダウンした感も否めませんよ、確かにね。 でも最終的にどうなりました? 哀愁に満ちた①アイサレンダーに胸が熱くなりませんでしたか? 一度聴いたら忘れられない強烈なインパクトの②スポットライトキッドに心を奪われませんでした?如何にもリッチー・ブラックモアらしいアクの強いクラシカルなフレーズに思わず「さすがリッチー!」と思わず膝を叩きましたよねwww。 一体どれだけのバンドが、またギタリストがこの曲をパクリましたか!? 疑わしい曲ははゴマンと転がってますよねwww。 さらに④は極上のハードポップだし、⑤はグラミー賞ベストインストルメンタルにノミネートされた泣きの名インストルメンタルですしね。 とどめはタイトルトラックの⑨治療不可ですよ。 大胆にもベートーベンの交響曲第九・歓喜の歌をハードロックのリズムで再現したこれまた痛快なリッチーのアレンジ能力に本当に歓喜しました。 気が付けばやっぱりリッチー・ブラックモアから離れることは出来ない現実が36年後の現在まで続いております。 まんまと「リッチー・ブラックモア」と言う「治療不可」の病魔に犯されたわけであります。 聴けばわかるさ。 ①I Surrender https://youtu.be/EJ29pVhsdMs ②Spotlight Kid https://youtu.be/lwEcAN2SZs0 ⑨Difficult To Cure (Beethoven's 9th) https://youtu.be/8yzvZAtC5h4 |