Jeff Beck / Blow By Blow 1975年作品 ①You Know What I Mean ②She's A Woman ③Constipated Duck ④Air Blower ⑤Scatterbrain ⑥Cause We've Ended As Lovers ⑦Thelonius ⑧Freeway Jam ⑨Diamond Dust g.ジェフ・ベック k.マックス・ミドルトン b.フィル・チェン d.リチャード・ベイリー |
ジェフ・ベックのギターインストアルバム。 全曲インストでありながら、全米チャート第4位と言う大ヒットした傑作アルバムです。 そしてジミー・ペイジに「ギタリストの教科書」と言わしめたそうです。 全編にわたりジャズっぽい雰囲気が心地よいです。 特筆すべきは⑥邦題「哀しみの恋人達」 哀愁のメロディではじまり、後半は泣きのギターが炸裂してます。 ジェフ・ベックの作曲と思いきや、以外や以外、スティービー・ワンダーの書き下ろしだそうです。 とにかく名曲。 でもね~意味不明なのはアルバムの邦題なんですよ。 この時代のHR/HM系の邦題って本当におかしいですよ、原題とかけ離れてる邦題が多すぎ。 このアルバムの邦題は「 ギター殺人者の凱旋 」 わけわからんはホンとに。 = ⑥ 哀しみの恋人達 = https://youtu.be/IriEq4H1XSU |
Deep Purple / Machine Head 1972年作品 ①Highway Star ②Maybe I'm A Leo ③Pictures Of Home ④Never Before ⑤Smoke On The Water ⑥Lazy ⑦Space Truckin' g.リッチー・ブラックモア k.ジョン・ロード d.イアン・ペイス v.イアン・ギラン b.ロジャー・グローバー |
いまさら私ごときが語るまでも無いディープパープル6thアルバム。 しかし、これを語らないと先に進めない気がするので、簡単に紹介します。 改めて聴くと恐ろしいまでの完成度 ロックの教科書と言われるのも納得ですね。 レコーディングはスイスの古城を改装したホテルの廊下でおこなわれたとか。 ①はディープパープルの代表曲 特にリッチーによるギターソロは余りにも有名で、それを弾かないとブーイングが出るほどだった。 ⑤は「世界で1番有名な曲」と言っても過言では無いでしょう。 その他の曲もホントに完成度が高い。 ⑦はリッチーのギタークラッシュ用の曲としてもインパクト大。 = ① Highway Star = https://youtu.be/AUtHC9L2CdI = ⑤ Smoke On The Water = https://youtu.be/ikGyZh0VbPQ |
Deep Purple / In Rock 1970年作品 ①Speed King ②Bloodsucker ③Child In Time ④Flight Of The Rat ⑤Into The Fire ⑥Living Wreck ⑦Hard Lovin' Man g.リッチー・ブラックモア k.ジョン・ロード d.イアン・ペイス v.イアン・ギラン b.ロジャー・グローバー |
ディープパープルの4thアルバム。 黄金期と言われる第二期ディープパープルです。 第一期はヴォーカルがロッド・エヴァンス、ベースがニック・シンパーでしたが、今作からイアン・ギランとロジャー・グローバーに交代しています。 第一期の音楽性は、ジョン・ロードが主導権を握っており、幻想的なロック(アートロックと言われていた)をやっており、それなりのセールスだったようです。 しかし、同時期にデヴューしたレッドツェッペリンが今までに無いハードなロックでブレイクしており、リッチーブラックモアが大いに触発されたと言われております。 そこでこのアルバムから主導権を握ったリッチーブラックモアが、煮え切らないヴォーカルとベースをクビにして、ロジャーグローバーとイアンギランと言う凄腕を加入させ、最強のラインナップが完成しました。 特にイアン・ギランの声は人間とは思えない凄まじさで、まさに「マシン」とも呼べるものでした。 ①Speed Kingは凄まじい激しさで当時(46年前!)の音楽ファンは腰が抜けたんではないでしょうか? そして10分を超える大曲の③、この二曲はロック史に残る超名曲ですね。 そしてアルバム全編にわたる緊張感はほかのグループには無いもので、リッチー・ブラックモア率いるディープパープル独特の世界観です。 = ① Speed King = https://youtu.be/9Djwv-M_saU = ⑦ Hard Lovin' Man = https://youtu.be/ziISNxMCC3M |
Scorpions / Fly To The Rainbow ~ 電撃の蠍団 1974年作品 ①Speedy Coming ②They Need A Million ③Drifting Sun ④Fly Peaple Fly ⑤This Is My Song ⑥Far Away ⑦Fly To The Rainbow v. クラウス・マイネ g.ルドルフ・シェンカー g.ウリ・ジョン・ロート b.フランシス・ブッフボルツ d.ヨルゲン・ローゼンタル |
スコーピオンズのセカンドアルバム。 本当の意味でのデビューアルバムはこれでしょうね。 1stはあまりにも音楽性が今とは違いすぎました。 そしてUFOに移籍したマイケルシェンカーの後任として、マイケルに匹敵するテクニック&変人のウリ・ジョン・ロートが加入。 ウリは78年まで、4枚のスタジオアルバムと、1枚のライブアルバムを残します。 このウリ・ジョン・ロート時代を私は勝手に “ ジャーマン昭和歌謡メタル ” と呼んでます。 ①は現在のスコーピオンズに直結するナンバー。 カミソリリフと呼ばれるルドルフのサイドギターと、ウリのバカテクが炸裂してます。 ②こりゃまるでロスインディオスだな、でもカッコいいですよ。 ⑤はスコーピオンズで1番好きな曲です。 クラウスの美声とウリの哀愁のギターソロが見事に絡み合ってます。 HR/HMに偏見を持ってる人に是非きいて欲しい名曲です。 ③は非常に残念なナンバー。 曲も演奏もホンとにカッコいいのですが、なんとクラウスがコーラスに追いやられ、ウリがヴォーカルをとってます。それなりに上手いならともかく、ハッキリ言って気持ち悪いぞウリ! 美声ヴォーカリストがせっかくいるというのになにやってんだか。。。ギターに専念してくれ。。。。 ④⑦はスコーピオンズの代表曲、ドラマティックなバラードでもう演歌に近いです。 ギターがホントに凄いです。 このあとスコーピオンズは特に日本でブレークします。 78年には [ TOKYO TAPES ] と言う歴史的な名ライブアルバムを発表します。 その話はまたそのうち、ということで。 www.youtube.com/watch?v=ojx1znP0CAQ |
UFO / Phenomenon 1974年作品 ①Too Young To No ②Crystal Light ③Doctor Doctor ④Space Child ⑤Rock Bottom ⑥Oh My ⑦Time On My Hands ⑧Built For Comfort ⑨Lipstick Traces ⑩Queen Of The Deep v.フィル・モグ g.マイケル・シェンカー b.ピート・ウェイ d.アンディ・パーカー |
イギリスのUFO、サードアルバムです。 ’70にデビューして以来、UFOはイギリスはもちろんドイツでかなりの人気だったそうで、そのドイツのスコーピオンズを前座に据えてのツアーが好評だったようです。 先日も紹介しましたが、前座のスコーピオンズは、’72に1stアルバムをリリースしたばかりで、リーダーのルドルフシェンカーの弟マイケル(当時16歳)が大変な注目をあつめてました。 この頃のUFOのギタリストはミック・ボルトンでたびたび本番前に姿をくらます悪い癖があった様で、その度に前座のスコーピオンズからギタリストのマイケルシェンカーを借りてなんとか乗り切る。その繰り返しだったようです。 そしてミックは完全に失踪してしまい、そのあと加入したのがなんとバーニー・マースデン(のちのホワイトスネイクの初期ギタリスト)。しかしまたそのマースデンも失踪。 そこでUFOはマイケル獲得に動きだします。 マイケルはもちろん、兄のルドルフにも筋を通しついにマイケルをイギリスに連れて帰ります。 旅立ちの日には、兄のルドルフとヴォーカルのクラウスが空港に見送りに来たそうです。 そしてマイケルシェンカーと言う、若きギターヒーローを加えた新生UFOは歴史的名盤である本作をつくりあげます。 当時英語が全く話せなかったマイケルは加入当初から孤立し、異国の地で精神的にかなり不安定で、その自虐性が曲作りに投影され名曲が生まれたと言われています。 前置きが長くなりましたが、⑤Rock Bottomはウルトラ級の名曲でギターソロがまさに「神」です。 その他にも③、④、⑩などUFO時代のマイケルはホンとに凄い、なにかに取りつかれたようなギターを弾いてます。 この後マイケルは本作を含め5枚のアルバムを残したあと、なんと失踪してしまいます。 歴代ギタリストが失踪してしまう[ UFO ]と言うバンドのお話でした。 = ⑤ Rock Bottom = https://youtu.be/aP5ikQpTR3c |